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アングラってなんだ、これだ 2016年1月14日-その2 (05)Kalye Art Gallery

続いていくよん、ここマニラではオラに休む暇なんてないのだから。
旧友98Bを後にしてお次は?マーク曰く「アンダーグランド スペース」と意味深の笑いを浮かべていたけれど。頼もしきマニラの案内人ジェロームくんでもなかなか場所が見つからない。近くにまでは来ているのだけど、、、もしかして地下にあるといういう意味じゃないよね、ジェローム?

でね、トライシクルの運転手さんに場所を聞いたら一発でわかりました。
乗せてもらって10分ほど、到着しました、ここは『Kalye Art Gallery』。

入り口の扉に、HEAVEN SPOT
と書かれたここは天国というか、、、ガレージですね。

出迎えてくれたのはファウンダーのElmer Acebedoさん。
「俺あんま英語できないから」
とはにかみながら始めに仰られていましたが、お話を聞いてみると確かに半分ぐらいが現地語のタガログ語。

アノー アノー(タガログ語で「えーと、えーと」という意味みたい)を連発されますが、でも全然伝わりますYO。共感できるグルーブというか、僕ここ一発で好きになりました。
ところどころジェロームの翻訳も通して、いろいろ聞いてみればここ『Kalye Art Gallery』は2006年にElmerさんのスタジオとしてオープン。2009年からは、ジャンルを超えていろんな表現者に場所を解放していったとの こと。ファインアートというよりもストリートよりで、美術教育を受けているかどうかなんて一切関係なく、熱い思いを持った若者たちに表現の場を無償で提供 しているみたい。壁とかボロボロだけど、年季が入っていて、めちゃかっちょええよ。グラフィティーなどを中心に、ハードコアパンクのライブなどもバリバリ やっていて、アクティビストもちょくちょく出入りしているようです。マークがアンダーグラウンドと言っていたのがわかりました。フィリピンのグラフィティーシーンとガレージパンクシーンの中心地だな、ここは。

入り口扉に何重にも重ねられたフライヤーとElmerさん

とは言ってもね、とっても優しい表情でいろいろ説明してくれるElmerさん。会場の維持費は彼がいろんなバイトとかをしてまかなっているみたいでした。 超共感持てるわ~。きっと、このガレージでいろんなヤバい表現が現在進行形で育っているのでしょう。フィリピンのアングラアートシーンの兄といったところ かな。
最後はElmerさんが、この前プロジェクトで使ってたけどもう使わないからあげるといってくれたバッグと一緒にパチリ。

マニラのアンダーグランドシーンを知りたい方は『Kalye Art Gallery』に急いで。
Kalye Art Gallery
http://kalyeartgallery.tumblr.com/
https://www.facebook.com/KalyeArtGallery/

なんか力をもらいました!あーざーっす、エルマー兄さん(もしかしたら年下だけど)。

この日はね、このあと幽霊が出ると噂の国立文化センターCultural Center of the Philippinesと、Mabiniというコマーシャルギャラリーでやっていた日本の丹羽良徳くんと、台湾のYU CHENG-TAの個展を見に行って帰りました。幽霊は見れなかったし、Mabiniはめっちゃバブリーでオルタナティブスペースの真逆だったけど、日本 と台湾の二人の個展はとってもおもろかったよん。丹羽くん頑張っているね。

それではまた明日にでも。ようやく2日目が終了!!!

  • Kalye Art Gallery

    1220 Estrada St. Singalong Manila
    設立年: 2006
    アクティビティ:ギャラリー、ショップ、ワークショップ、トーク、パフォーマンス、ライブ等
    マニラのアングラアートシーンを牽引するスペース