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家族ぞくぞく 2016年1月15日 (06)Neo-Angono

本日は3日目。って、こっちきてもう随分経った気がするけど、、、
移動移動の毎日でなかなかリサーチ旅行記に手がつけられず、さーせん!!そろそろおらのメモリースティック(脳味噌)も容量が限界に近づいているからすべて吐き出さないとね、アッバー、、、
ではいってみよ!
本日は、マニラからジプニーで2時間、アンゴノという街に向かいます。

初めてのプチ遠征。マスクを忘れてはなりません!

結構走り続けて、なんだか景色も変わってきました。

そろそろ近いのかなぁーって、到着!
ここがアンゴノのようです。おばさん巨人といっしょに。

待ち合わせのレストランにきましたがまだ先方のかたがおらず、ご飯でも食べて待つことに。

とりあえず昼からサンミゲル

そしてアンゴノ名物の鴨を揚げたものと、カルパッチョ的な珍しくさっぱりのうまいやつです。

ぺろりとたいらげましたけど、まだまだ先方はきません。
で、このレストラン、ギャラリーもあるみたいでそちらを見学して待つことにしましょう。
とりあえず巨人の顔部分がゴロゴロ。アンゴノのお祭りで使うようです。

巨人扱う作家日本にもいた気がして、親近感あるなぁ。

何気にここ、奥がめちゃくちゃ広くて、有名な作家さんの元アトリエを改造したギャラリーのようです。
ジェローム曰く、フィリピンでは皆知っている作家とのこと。ただのレストランではなかったのですね。

ヤバめの作品が続々

で一通りみてさらに待ってみますが、まだまだまだ先方はきません。少し横になったりして待ったけどなんの連絡もありません。街に出て先方のスペースを探してみようかとジェロームがいうので、このまま待っていても退屈だからそうしてみっかね。

つうことで、トライシクルに乗って出発。運ちゃんにきいてもやっぱりわからなかったけど、とりあえず街のギャラリー的なところを巡ってみることに。いく先々、みんないい人ばかりでしたが、まだまだまだまだいっこうに先方の情報はつかめず。

2時間ばかしアンゴノの街をぐるぐる。
っと漸く、ジェロームの携帯に連絡が入ったもよう。はじめのレストランに戻ります。
ようやく会えました、先方こと『Neo-Angono』の方々。

まずお話をしてくれたのは、Richard Gappiさん。Neo-Angonoの初代Presidentと自ら名乗られていました。

Neo-Angonoが組織されたのは2004年。伝統的な絵画が主流だったこの地域で、新しい芸術の動きを模索しようと、ビジュアルアーティスト、 ミュージシャン、詩人、ライター、演劇、映画、批評家たちが集まって活動を開始したそうです。メインとなるのは、毎年2月と11月に開催されるアンゴノの 大きなお祭りにおいて、野外彫刻、インスタレーション、パフォーマンスそして教育プログラムなどを企画、制作、運営すること。メンバーの数はプロジェクト ごとに変わるようですが、最大で70人ぐらいまで膨らむとのこと。そのうちの40人ぐらいがアンゴノに住んでいて、よく顔を合わせては次のプロジェクトにむけてミーティングを開いているようです。

Richardさんからいろいろとお話をきいていると、現在のPresidentというIan Lomongoさんがやってきまいた。Presidentと彼らが名乗るのにもわけがあって、3年に一度Neo-Angono内で選挙を行いリーダーを決 めているのだそう。大統領制をとっているのですね。と言っても権力が集中するなんてことはまったくないみたいで、基本はメンバーみんなで集まって組織の進 め方を決めているみたいでした。次の世代の若いメンバーもたくさんいるようでしたが、上下関係なんていっさいなく、皆酒飲みながらゲラゲラ笑っています。つうわけで、僕も一緒にサンミゲルのんでいたら、これまた元大統領のWire Tuazonさんほか数名も合流。
Ianさん(右の笑っている人)とWireさん(左の遠くをみている人)

Wireさんが、俺の作品見るかというので席を立つと、レストランの奥に案内してくれます。聞けば、さっき見たレストラン奥のギャラリーの作家の息子さんとのこと。そんです(by shimura)。僕らはレストランで待ち合わせをしていたと思いきや、すでにNeo-Angonoに足を踏み入れていたのです。2時間ぐらい彼らを探し求めて街を回ったのはいい思い出としておきましょう、ね、ジェローム。
つまりNeo-Angonoとは、ここに来る前に僕が思い描いていてようなアーティストグループのようなものではなく、Presidentという言葉が象 徴しているようなもっと大きな共同体だったのです。それぞれ小さい頃からお互いを知っていて、アートを共通の話題にしながら成長し、Neo-Angono という名前のもと、生まれ育った街それ自体を巨大なアートの現場に作り上げた。なんともダイナミックでいい感じです。大家族でアートプロジェクトってか。

レストラン兼ミーティングの場でじっくりお話を聞いた後は、Neo-Angonoの事務所兼、レジデンス兼、スタジオへ。

最後はIanさんの運営する超居心地の良い飲み屋で乾杯。WireさんがipadでDJをしてくれて、サンミゲル飲んで、地元のレバーのつまみ食って、そりゃ最高です。

その後もぞくぞくとNeo-Angonoファミリーが集結してきましたが、おらは帰りもやっぱり2時間かかるんで名残惜しくも帰路につきました。なんか彼 らのグルーブ、すげーよかったな~。酒飲んで、一生ギャグ言いあって、ゲラゲラ笑って、そしてその中心にはアートがあって。うーん、これって、どこかで、、、って、Ongoingのいつもの風景だわ。Neo-Angono、どうやら遠い親戚だったようです。

最後に初代Presidentと現役Presidentと撮った写真ものせておきます。

マニラの喧騒に疲れたら芸術大家族『Neo-Angono』に会いに行きましょう。
Neo-Angono
http://www.neo-angono.com/
https://www.facebook.com/neo.angono

  • Neo-Angono

    Angono
    設立日: 2004
    アクティビティ:アートプロジェクトの企画運営