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黒く撮れ 2016年2月2日 (20)MES56

ジョグジャのゴール地点、まだまだ、まだまだ、だまだま、一ミリも見えませんが進んでいくしかありません。

ではいってみよ!

本日は、ジョグジャ、否、インドネシアの雄『MES56』をご紹介します。我らがウォーウォーも所属する『MES56』は、20代~40代のメンバーで構成されたアーティストコレクティブ。1994年に美術大学の学生によって結成。彼らはみな写真表現を専門にしていて、とりわけ「現代アートにおける写真表現」を探求しています。
2002年から自分たちのスペースも開き、4箇所目となる現在の場所は、ギャラリー、バー、CDショップ、レジデンスを併設しています。

訪れた際、ギャラリーでは『MES56』のこれまでの活動とインドネシアの写真表現の歴史をまとめた本の出版記念の展示が開催されていました。

こちらウォーウォーが管理するCDショップ

レジデンスルーム

そしてバーカウンター

メンバーは現在18人。うち2人はマネージメントを専門としていますが、他のメンバーはみな個人の写真家としても華々しく活躍していて、インドネシアの現 代アートにおける写真表現を牽引しているグループなのです。月に一回全体ミーティングを開きますが、小さいミーティングはバーが会議場となり頻繁に行われ ています。現在のディレクターはなんとウォーウォーがつとめていて、といってもなにか特権があるわけではないそうで、みんなやりたがらないからやっていると笑いながら話してくれました。

バーには夜な夜なメンバーが集まってきて、ギターを弾いたり歌を歌ったりしてハングアウト(友達同士で時間を過ごすこと)。展示の際にはトークや音楽ライブなども行い、また上映イベントなんかもたまに開催しているようです。団体としてのルールみたいなものは特になく、最近は写真だけでなくビデオアートやメ ディアなどに興味があるメンバーもいるみたいです。

ギターをひくジンボ

結成当初は、写真表現を現代美術の中で確立させることを目的としていましたが、2012年ぐらいから面白ければなんでもやるというようスタンスに徐々に変 わっていったようで、他の団体やアーティストとのコラボレーション、またワークショップなどの教育プログラムも積極的に行っているようでした。でもなによ り『MES56』の醸し出す悪っぽい感じがすばらしく、夜になるとメンバーがバイクに乗って続々と集まってくる様子とか、ワルどもの集会みたいでドキドキ。バーを担当するジンボことJim Allen Abelなんか、めちゃ喧嘩っぱやそうですが、個人の写真家としてかなり有名みたいで、そうしたメンバーたちのギャップもまた魅力。はじめは怖そうな感じがしますが、話してみるとみんなすっごい優しい人たちなんだなぁ、これが。ジョグジャに行ったら必ず訪れてほしい場所の一つどえっす!

ではみなさん一緒に、こぇー、、、

ジョグジャの夜は写真表現とともに
『Ruang MES 56』
http://med56.com/
https://www.facebook.com/mes56/

  • MES56

    Jalan Mangkuyudan No. 53 A, Mantrijeron, Yogyakarta
    設立年: 1994
    アクティビティ:ギャラリー、レジデンス、カフェ、ショップ、ワークショップ
    現代写真の表現の可能性を追求するコレクティブ