Report
ジョグジャ山、頂上かと思いきや、その先にそびえ立つ山がまだあっっったとさああぁぁぁ。
ではいってみよ!
さて今日は哲人アンタリクサ曰く「ミュラルのゴットファザー」に会いに行きます。夕方過ぎに到着したここは『SURVIVE!garage』。おらなりに訳せば“生き残りをかけたガレージ!” すでに名前からして超かっちょいいですね。
入り口の看板。スピード感あるな~
お話を聞かせてくれたファウンダーのBayu Widodoさん(左)。
『SURVIVE!garage』は2009年設立。ミーティングスペース、スタジオ、そして展示会場を兼ねたスペースとしてオープンしました。
展示を毎月1回のペースで行い、まだ経験のあさい若い作家たちを中心に紹介しています。『SURVIVE!garage』は、Bayuの自宅兼、スタジオ でもあって、彼の圧倒的なカリスマに若い作家たちが引き寄せられている感じがひしひしと伝わってきます。ただ、彼がディレクターやリーダーのような役割をしているのかと思えば、決してそうではなく、展示やどんなプロジェクトをやっていくかは、メンバー皆で話し合って決めているのだそう。
若い作家たちは皆、Bayuを慕っています。
空間は、入り口前のガレージスペース、ギャラリースペース、ワークショップスペース、販売スペースと分かれていて、それぞれ違う企画を行うこともあれば一 つのプロジェクトで全体を使うこともあるそう。音楽イベントや、それに合わせたライブペインティングのイベントなどもやっていて、ここにもジョグジャの若 い作家がわんさか集まってくるようです。
ガレージ部分、ここでライブなども行っています。
定期的に変わるガレージの壁のミュラル
ワークショップスペース
その名前の通り、助成金などには頼らず、自分たちの力で継続していくことを念頭においていて、作品とアーティストの関連商品の販売だけでやりくりしている そう。でもやっぱり大変みたいで、何度かクローズの危機があったそうですが、そのつど関係作家たちが力を貸してくれ、小作品販売の企画などで乗り切ってきているそうです。
オリジナルのマーチャンダイス(商品のことです)。おらも赤いキャップ買っちった! ちなみに箱は蓋を閉めると持ち運びもできるみたいで、他のスペースのイベントなどでも出張販売を行っているのだそう。
スペースに関係している沢山の作家たちの版画作品も多数販売。
Ongoingの話をしたら、とても共感してくれて、お互いつぶれないように頑張ろうと意気投合しました。Bayuは「ミュラルのゴットファザー」だけあって、ストリートの作家の中では知らない人がいないくらいのカリスマの人で、また画家としてもガンガン売れているみたいでした。ただ自分だけでなく若い作家たちの発表のためになんとかスペースを存続させたいという感じが素晴らしかった。見た目からは想像しずらいけど、教育者ですね、彼は。あえて若い作家 にプロジェクトの責任者をやらせたり、高校や大学とコラボレーションをしてインターン制度をしてみたり、次の時代を考えていました。いいですね~。
東京とジョグジャ、これからも共に頑張りまっしょう!
オールナイトで生き残れ!
SURVIVE!garage
https://www.facebook.com/SURVIVEgarage-165480823507707/
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SURVIVE!garage
Jl. Bugisan Selatan 11 Rt 1 Rw 8, Tirtonirmolo, Kasihan, Bantul, Yogyakarta
設立年: 2009
アクティビティ: ギャラリー、レジデンス、ショップ、ワークショップ、ライブ
教育にも力を入れるストリート系集団