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伝説と遭遇せよ 2016年1月13日-その2 (02)Green Papaya Art Project

では1月13日の続き、お昼ご飯を済ませ、お次は生きる伝説に会いに行きます。
向かうはGreen Papaya Art Project.
ここはアーティストのNorberto RolandとDonna Mirandaが2000年に立ち上げたオルタナティブ・スペース。現在マニラにあるオルタニティブスペースの中では最も長く続いている場所とのこと。伝説ですね。これまでに場所を2度移動し、現在は3箇所目。スタッフも代替わりして、ファウダーのPeeweeことNorberto Rolandのもと二人のキュレータと二人のインターン、計5人で運営しているそう。
現代アートの展示を始め、コンテンポラリーダンスやパフォーマンス、音楽ライブや上映会、またレジデンスも行うなど、これぞオルタナティブというスペース です。ジャパンファンデーションなど海外の機関とのコラボレーションなども数多くやっていてさすがに15年も続いていると知らない人はいないマニラの老舗。

こちらGreen Papayaの入り口

この場の中心にいる、生きる伝説Peeweeは、60歳を超えていますがとてもそんな感じには思えない、物腰の柔らかい気さくな感じのおかた。でもそのオーラはもちろん半端ないです。お忙しい中、Green Papayaの歴史をじっくりと聞かせてくれました。

Peeweeという伝説に遭遇

設立当時の2000年前後にはマニラにもたくさんのアーティストランスペースがあったそうです。ただ2000年半ばになると徐々にコマーシャルシーンが大きくなり、アーティストランスペースはだんだんと減っていったとのこと。Green Papayaも、はじめ小さなガレージのような場所からはじまり、経済的な理由から何度か消滅の危機があったそうですが、その都度Green Papayaにあつまるアーティストたちが作品を売ってその売り上げでスペースを存続させたのだそう。でたっ、かっちょいいやつですね。つうかさあ、 Ongoingがつぶれそうになったら誰か作品売って助けてくれるかなぁ、、、まあそれはともかく、15年もインディペンデントで続けるって本当にすごい。行った時は若手のグループ展が開催。

手作りのバーカウンターもあるよん。つうかシビぃーぜ、Peewee、、、

そして、何を隠そう、Peewee自身がフィリピンを代表するアーティストで、NYのグッゲンハイム美術館に作品が所蔵されているぐらいのすんごい人。日 本で例えるとなんだろう、村上隆さんや奈良美智さんがオルタナティブスペースを15年以上やっている感じでしょうか。うーん、あんまり想像できませんね。 普通ならもっとでかい組織にしたり、コマーシャルに走ったりするのでしょうか、あくまで手作り感満載のオルタナティブスペースを60歳過ぎても現役でやっているなんて。どうして作家としてこれほど有名になってもGreen Papayaを続けているのかを聞いてみましたが、自分の作品みたいなものだからやめることはないだろうねと笑っていました。ああ本物の伝説が目の前にいる。

今も若いキュレータが継続的に企画を立て、新しい世代の作家たちがジャンルをまたいで次々と出入りしているスペース。その中心にはPeeweeがいて、ニコニコ笑っているのです。60歳を超えているとは到底思えないのはそこらへんに秘密があるのでしょう。

最後は背筋を伸ばして伝説と。

運が良ければみんなも伝説に遭遇できるかも
Green Papaya Art Projects
http://www.greenpapayaartprojects.org/
https://www.facebook.com/green.papaya.7

60歳か。僕もあと20年以上頑張れるかなぁ、、、
って、とりあえずこの3ヶ月を頑張ります!!

それではまた明日にでも。

  • Green Papaya Art project

    41B T.Gener St, Kamuning, Quezon City 1103
    設立年: 2000
    アクティビティ: ギャラリー、カフェ、レジデンス、ワークショップ、トーク、パフォーマンス、ライブ等
    フィリピンのオルタナスペースの老舗