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ぬる壁の街 2016年1月27日 (17)Turtle’s Nest

いよいよフィリピンの島巡りも佳境。最後の島セブへと渡ります。

ではいってみよ!

カガヤン・デ・オロから飛行機で1時間、のはずが、フライトが2時間も遅れて、やっとこさ到着しました、ここはセブ。リゾートとして有名ですが、バリバリ都市ちゃんです。
ホテルに到着してほどなくセブを案内してくれるPhilipとChristieが迎えに来てくれました。Philipはキュレータでアーティスト、Christieはデザイン会社で働いています。うんではChiristieの車に乗ってレッツラGOん!!

まずは”Turtle’s Nest”といういうアートスペースへ。ここは1989年設立のギャラリーを併設するブックカフェ。二階にはペンションもあって、宿泊客も多く利用しています。

入り口周辺にはグラフィティ(こっちの人はミュラルといいます。日本でもカッコつけるときはそう言いましょう)がわんさか描いてあって、ストリートのオーラが半端ない。Philipの話では以前は定期的に展覧会も開催されていたようですが、最近はぼちぼちだとか。でもパンクやハードコアのライブがあったり、ストリート系の作家たちのイベントが開催されたりと、まだまだ老舗のアートスペースは現役です。

入り口周辺のミュラル

お次はChristieの友達がディレクターを務めるというコマーシャルギャラリー『Qube Gallery』へ移動。なぜかヨガの教室をギャラリー内でやっていて、不思議な光景でした。一階にはすっごい沢山の種類のビールを出すバーもあって、ビール片手に作品鑑賞ができるとのこと。いいですね

ギャラリーでヨガ

一階のバー

ところで、車で移動していて気付くのは、セブはとにかくミュラルがいたるところにあるということ。
ここにも、そこにも、あそこにも(by 悪魔くん)。

Philipいわく2015年に入り、爆発的にその数が増えたとのこと。そして何を隠そう、彼はその中心人物の一人のようでして、次に向かったのは、Philipがキュレーションを手がけたストリート系の展覧会なのでした。

ここは『856G Gallery』。オーナーから企画を頼まれ、Philipキュレーションの展覧会が開催中。今後もこの場所でいろいろ展開していくとのこと。展示は、現代アートのかしこまった感じとは全く違って、ものすごく面白かったっす。

夜になったので、車を走らせ観光客は絶対行かないような郊外のシーフードレストランへ。選んだ食材をその場で調理してくれます。

もちろんウマウマ

こちらPhilip(左)とChristie(右)。顔を知られるとやばいということだそう。

そして次の日。
Philipいわく「もうセブのアートスペースは全部行っちゃった、、、」つうことで、友人たちのスタジオを巡ります。まずは映像作家のERNEST DINOくんの自宅兼アトリエへ。
作品を見せてくれたよ

セブではまだまだビデオアートは一般的ではないそうで、制作してもなかなか発表の機会がないのだとか。アジアの作家たちをOngoing映像祭で大量に紹介できたらおもろいかもね。

そしてお次はイラストレータのMARK+JOHANNAの自宅兼アトリエへ。可愛らしいイラストをカップルで描いてたまに作品を発表したりもしているそう。絵だけで生活しているようでして、なんともまたすごいですね。

やっぱり顔は隠さないとね。

アトリエ巡りも終わって、最後はセブ名物「リッチョン」という豚肉料理をいただきます。

んで、お腹もいっぱいになったところで、セブの街が見渡せるという山頂へ。といっても車で30分ぐらい。セブは海も山も近いのでした。綺麗な夜景です。PhilipとChristie、ありがとなーい。

セブでは、ミュラルとぼそりと唱えましょう。
『Turtle’s Nest』
https://www.facebook.com/pages/Kukuks-Turtles-Nest-Gorordo-Av/230747757029594?ref=ts&fref=ts

  • Turtle’s Nest

    124 Gorordo Ave, Cebu city
    設立年: 1989
    アクティビティ:ギャラリー、カフェ、ライブ
    80年代からセブ島にある老舗ブックカフェ