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本について思うこと 2016年2月13日 (30)C2O library & collabtive、(31)WAFT-LAB

インドネシアの最大の難関、ジョグジャをクリヤーしてすっかり惚けていましたが、インドネシア編はまだまだ続くのでした、いけねっ。

ではいってみよ!

本日は長らくお世話になった愛するジョグジャを後にし、スラバヤへと向かいます。ばさら、ジョグジャ!!
飛行機のったらあっという間にスラバヤ到着。タクシー乗って目的地へ。

やってきました、ここは『C2O library & collabtive,』。

お話を聞かせてくれたのはプログラムマネージャーのErlin Goentoroさん。C2Oはファウンダーであるkathleen azaliさんが2008年に設立。ライブラリー、ショップ、ギャラリー、レジデンスを併設したスペースです。ライブラリーという言葉がスペース名にがっつり入っていることからも推測できるように、歴史やアーカイブに焦点を置いています。入ってまず圧倒されるのはずらりと並んだ本の数々。設立当初は kathleenさん個人の本からはじまり、現在はドネーション(寄付の本)なども加わって、壮大なコレクションになっています。C2Oにはメンバーシップがあり、入会するとこれらの本を借りることもできます。おらの敬愛する手塚治虫大先生のブッタなんかもコレクションにありましたよん。

びっしりと本棚。いいですね。

東南アジアにきて感じることの一つに本の存在感があります。ここC2Oもそうですが、ライブラリーがスペースの重要な位置を占めていることも多く、そこで しか読めない本や手に入らない本みたいなことがよくあるみたいなんです。アマゾン全盛の日本では(世界中そうなりつつありますが)、どんな本でも、いつでも、どこでも、ネットさえあれば手に入るみたいな感覚になってしまい、本や図書館に対してのありがたみが完全に失われつつありますよね。もちろん日本にも古本屋とかありますし、一概には言えないかもしれませんが、ただ古本屋であってもブックオフが幅を利かせていたりして、大量消費感は否めません。それに対し、東南アジアでは本にたいしてのプライオリティーがめちゃくちゃ高い。一冊の本との出会いをとても大切にしていて、本それ自体も大切に扱っている印象を 受けます。東京には巨大な本屋さんや巨大な図書館がいたるところにあるから、個人ライブラリーをスペースの機能として前面に出していくことに疑問を持つ人もいるかもしれませんが、こちらでは本というものがとてもとても重要な位置を占めているのです。ほとんど誰の手にも取られたことのない本が大量にならぶ無 味乾燥とした本棚と、ひとつひとつに深い思い入れや思い出が染み付いていてさらにそれらをきちんと説明してくれる人がすぐそばにいる本棚。どちらに魅力を 感じるのかは、いずれにせよ一冊の本を読むその人次第なのかもしれませんが。

さてさて、またC2Oにもどって、こちらではスペースの外でのプロジェクトもたくさんやっていて、なかにはスラバヤの街歩きイベント『SURABAYA JOHNNY WALKER』なんてのもあります。こちらお酒からつけたネーミングかと思いきや、「SURABAYA JOHNNY」という有名な民謡があるとのこと。他にも音楽ライブやトークイベント、また一般の人々が参加できるワークショップやコミニティーベースのプロジェクトなんかも多数手がけていて、スラバヤという地域に根ざしたアートスペースの感じがひしひしと伝わってきました。運営メンバーのほとんどがボランティアで関わっているそうで、こういう文化の香りがするアートスペースをみんなで大切にしながら存続させているのって、とってもいいなあとしみじみ感じるのでした。

ギャラリーもあるよん。

レアな本が手に入るショップもあります。

スタッフの皆さん。右から2番目がErlin Goentoroさん。一番左はキュレータのAyosさん。なんと彼は、このあとOngoingに遊びにいってくれたようです。

そしてファウンダーのkathleenさんも帰り際にお会いできたのでパチリ。いいお仕事されてますね~。リスペクトです!

重みのあるたくさんの本に触れてみる
C2O library & collabtive

Welcome


https://www.facebook.com/c2o.library/?fref=ts

おっつ、スラバヤ来たからにはもう一箇所行くよん。
C2Oを後にして、お次に向かうのは『WAFT-LAB』。こちらはジョグジャの『LIFEPATCH』とも親交の深いテクノロジー系のグループです。

案内してくれたのは、メンバーでデザイナーのDebrina Tedjawidjajaさん。

『WAFT-LAB』のスタジオを見学しながらその成り立ちを話してくれました。

スタジオの中

スタジオの屋上でっす。ここで音楽イベントなんかもやっていたそう。

『WAFT-LAB』は、2005年に倉庫をつかって開催されたプロモーションイベントにおいて活動を開始し、その後、自分たちでさまざまなイベントを主催。2011年にNPO化し、2012年からはワークショップやセミナー、トークなども開催しています。活動の多くは、メディアアートやwebベースのもので、ワークショップもそうしたテクノロジーを用いたものを積極的に行っているそうです。外部とのコラボレーションなども多く行っているようで、訪れた日は、インドネシアのタバコ会社とタイアップしたクラブイベントのアートワークの準備をされていました。活動がちゃんと仕事にもつながっているようで素晴らしいですね~。

メンバーの皆さんは、クラブイベント会場で準備

スラバヤのテクノロジー番長
WAFT Lab
http://waft-lab.com/
https://www.facebook.com/groups/320915194716040/?fref=ts

スラバヤのテクノロジー番長

  • C2O library & collabtive

    Jl. Dr. Cipto 22, Surabaya
    設立年: 2008
    アクティビティ: ギャラリー、ライブラリー、ワーキングスペース、ショップ、レジデンス等
    膨大な本を備えた私設ライブラリー

  • WAFT-LAB

    Jl. Pandan 1A Lt.3 Surabaya
    設立年: 2005
    アクティビティ: ワークショップ、アートプロジェクトの企画運営
    テクノロジー系アートならなんでもこなします