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コワモテとイケメン 2016年2月22日 (42)The Godung、(43)Gallery Seescape

今日もタイ編、スタートダッシュで頑張りやす。

ではいってみよ!

昨日のオープニングレセプションの後も、もちろん飲みまくってヘロヘロのドロドロですが、チェンマイアートシーンを今日もガシガシまわっていきます。まず は久しぶりに再会したアーノントことArnont Nongyaoが友人の作家たちと運営する共同アトリエ『The Godung』へ伺いました。

到着しました~。まさにスタジオ!

こちらは2013年に活動を開始。大きな倉庫スペースを使い4人の作家たちが制作、そして共同で生活もしています。ディレクターはPaphonsak La-orさん、通称ラオウ。北斗の拳世代としては、超絶ヤベー奴を想像しがちですが、むしろ山のフドウよろしく、めちゃ優しいお方。

奥がラオウさん。手前も作家さんです。

このスペースでは音楽イベントやトークイベント、またワークショップなんかもやっているみたいでした。奥にはまだ使ってない空間があって、そちらも近々改装してギャラリーにしようと考えているみたい。

こちらアーノントです。この日はお掃除中で立て込んでいます。

スタジオ内

奥がラオウの奥さん。ペインターでメンバーの一員。

こちら改装予定のギャラリースペース

アーノントは日本にも2度訪れたことがあり、Ongoingの冒険野郎こと小鷹君ともマブダチのこれまたすげーいい人。ただ作品はかなりポリティカルかつクレバー、なによりアナーキーな一面もあったりして才能に溢れています。目が離せないアーティストランスペース!これからもよろしくアーノント。
スタジオメンバーの皆さんで。

戦闘力の高いアーティストランスペースです
『The Godung』
https://www.facebook.com/thegodung

さーて、次に向かったのは、チェンマイのおしゃれ地域のど真ん中にあるオルタナティブスペース『Gallery Seescape』。ここはアーティストのトーラップことTorlarp Larpjaroensookが2008年にオープンしたスペース。トーラップも2013年の黄金町バザールにて出会った作家。※いやーそれにしても黄金町はすごいね。日本とアジアのアートの架け橋です。山野さん、平野さん、佐脇さん、スタッフの皆さんいつもありがとうございます!

『Gallery Seescape』に到着。

いきなり訪れたのですが、トーラップもオラのことを覚えていてくれていて忙しいにもかかわらず快く案内をしてくれました。『Gallery Seescape』は、ギャラリー、ショップ、カフェを併設したスペース。アーティストのトーラップは、まだコンテンポラリーアートがそれほど普及していないチェンマイで、どうにかより身近にできないかと考えここをオープン。またアートをコミニティーをつなげることで歴史の記録として機能するとも考えてもいたそう。ただもちろん、コンテンポラリーアートなんて、一般の人にはなんのことやらさっぱり理解もされず、おみやげとどう違うのかみたいな反応しか最初は得られなかったそう。そこでギャラリーの展示の説明はもちろん、ショップで販売する小さな作品にもキャプションのような解説文をつけたりして、コンセプトを伴う作品についての理解を得ようと努力していったそうです。ギャラリーで紹介する作品はインスタレーションのような実験的な作品も多く、現在でもなかなか販売するのは難しいそうですが、ショップでの小さな作品販売が運営を助けているとのこと。

こちらギャラリーです

ショップには所狭しと小作品が並びます

おしゃれですね、完全にこれは。

スペースの説明をしてくれるトーラップ、タイきってのイケメンアーティスト。

『Gallery Seescape』は7ヶ月前にカフェもオープン。現在は、カフェ目的に訪れるお客さんも多く、帰りにギャラリーやショップにもよっていきます。

こちらカフェ。家具などを含めデザインと施工は全てトーラップ自身がてがけたとのこと。多才すぎます。

展示に加え、上映イベントや音楽ライブ、アーティストトークやワークショップ、そしてレジデンスもやっていて、Ongoingの話をすると「ここと全く同 じだよ!」と感動していました。スペースのオープンも同時期だし、トーラップの年齢もオラと一歳しか変わらないのです。ただスタッフの数を聞いたらなんと総勢9人!! みんなにちゃんと給料も払っていて、Ongoingよりも全然ビジネスとして成功しています。すごい売上なんだねと言ったら、現在でもス ペース経営はかなり厳しく、足りない分はトーラップの作品を販売したお金で補っているとのことでした。助成金などのサポートは一切もらってないそうで、インディペンデントでスペースを回すのってやはりどこも大変。深く共感します。

はい、イケメン。

おしゃれだけどサバイブしています
『Gallery Seescape』
http://seescapechiangmai.blogspot.com/

そしてそのまま、トーラップのスタジオ兼ご自宅にも連れて行ってくれました。こちらもなんともおしゃれー。建築雑誌に出てきそうです。廃材のリサイクルの 好きなトーラップは、ほとんど全ての資材を拾ってきたり譲り受けたりしたものから再利用しているそう。あらゆる箇所にアイデアが詰まっていて素晴らしかっ たなぁ。

こちらのご自宅もこちらもトーラップがデザインして自力で作ったらしいです。

内側。作品もいっぱい。

等身大の作品群

ここシャワールーム。タイル貼りの壁もトーラップが廃材から作っています。

こちら建設中の新しいアトリエ。デザインはもちろんトーラップ

制作中の作品

現在のアトリエです

アトリエでは『Gallery Seescape』で販売する作品も制作していて、舞台裏を見せてもらったようで嬉しかった。これだけイケメンでスペースも経営しているにもかかわらず、 トーラップ本人はとっても素朴でそしてお茶目な、これまたすげーいい奴でした。声が結構高いのがポイント高いです。タイもいい人が多いね。また会いましょう!!

そして夜になり、Ongoingなメンツと合流。タイの夜市にいき、なぜかインド料理屋に入って夕食。

カレー激ウマだったなー。

そして夜のお寺を散歩しました。

今日のキヌちゃんです

最後に井出くんと夜市でいった、そよそよとした夜風を感じながらの野外フットマッサージ、ありゃ最高ったなぁ。
はい今日はここまで。明日は北の街チェンライへと向かいます。

  • The Godung

    Chiang Mai
    設立年: 2013
    アクティビティ: ギャラリー、ワークショップ、ライブ
    4人のアーティストが共同生活するスタジオ

  • Gallery Seescape

    22/1 Nimmanhemin Rd. Soi 17, Muang Chiang Mai
    設立年: 2008
    アクティビティ: ギャラリー、ショップ、カフェ、レストラン、ワークショップ、レジデンス、トーク、ライブ
    街の中心地にあり、多くの観光客も足を運ぶチェンマイを代表するオルタナティブスペース