ALTERNATIVE ASIA

ミャンマーを後にし再びタイへ戻ってきました～

ではいってみよ！

バンコクに戻って確実に幽霊がでそうなホテルに一泊しましたが、何かの気配を感じてあまり眠れないまま次の目的地に。本日は高速バスに乗ってラチャブリという村へと向かいます。東南アジア名物、死を覚悟せざる得ないカーチェース高速バスに揺られ3時間、同乗者の親切な方にここだよと教えてもらい降りたはい いものの、大体の場所しかわからず、重い荷物背負って目的地のスペースを歩いて探します。しかしクッソアチーナー。加えてそれらしき場所が全くない。炎天 下の中ぐるぐる歩いて、地元の村人たちに場所を尋ねるも、英語がまったく通じません。泣きそうになりながら彷徨っていたら、車の修理工場のおにーさんが見かねてバイクに乗せてくれました。英語は通じませんが、スペースの名前を見せると躊躇なく広いお屋敷の玄関へ。どうやらここが目的地『Baan Noorg Collaborative art & culture』のようです。

いやーマジで無事ついて良かった～。

迎えてくれたのは、アーティストでこのスペースのファウンダーであるご夫婦、JIANDYINことJiradej MeemalaiさんとPornpilai Meemalaiさん。

めっちゃ綺麗なところです。

Jiradejさんはここラチャブリ出身で、15歳の時にこの村を離れ、以降32歳になるまで、この地に戻ることはなかったのだと言います。2002年からPornpilaiさんとユニットを組みJIANDYINというアーティスト名で活動を始め、国内外の様々な展覧会に参加します。

JIことJiradej Meemalaiさん

2006年にJiradejさんの生まれ故郷であるラチャブリに二人のスタジオを手作りで作りはじめ2008年に完成。ただ、この頃から、地方において アーティストが地元の人々とコミニケーションをすることの難しさを感じるようになったと言います。加えて2009年に開催したソロショーの後、彼らはコンテンポラリーアートシーンの中だけで活動を続けることに興味を失っていったのだと言います。それよりも地域の人とつながっていくことの方が重要な意味があ るのではないか、自分達が生きる社会や環境とより良い関係を結ぶそのためにこそアートは用いられるべきではないか、そういった考へとJIANDYINのお 二人はシフトして行くのです。その後、2010年にACCに参加しサバイブの仕方を世界で学び、2011年に『Baan Noorg Collaborative art & culture』をオープンします。

レジデンスとスタジオの外観です。

2階がレジデンススペース

こちらスタジオ

広大なお庭。木や植物もご自身達で植えられたそう。

野外の食事スペースも

こちらは事務所です

ここの機能としては、レジデンスとスタジオがあり、アーティストが滞在制作をできるようになっています。ここをベースとしながら、周辺地域でのプロジェク トも多数手がけていて、その一つに5歳から15歳の子供達を対象にした映像のワークショッププロジェクトがあります。これは隔年開催しているプロジェクト で、現代アートの作家が講師として参加し子供達と一緒に映像作品を作り、その後、台湾やドイツなど海外へ参加した子供達と訪れ、制作した作品の上映やワー クショップを行うというもの。また別のプロジェクトでは、この映像ワークショッププロジェクトに参加した子供達が主体となって、20代の若手作家を地域の 村に紹介していくといった試みも行っています。いずれのプログラムでも地域と海外をアートによって結びつけるというコンセプトがあり、車の修理工場のお にーさんが道に迷ったオラをすぐにここに連れてきてくれたのも、彼らの活動が地域に浸透している結果だったのかもしれません。村に外国人が来ていたら、 きっと『Baan Noorg Collaborative art & culture』と関係があるのだろうといった感じで。
『Baan Noorg Collaborative art & culture』の活動は今後も国際的な広がりを見せそうですが、その中心には村とそこでのコミニティーそしてそれらをつなぐアートがあるのです。

JIANDYINのお二人

村の中から壮大なアートを
Baan Noorg Collaborative Arts & Culture

Baan Noorg Collaborative Arts and Culture

https://www.facebook.com/baannoorg/?pnref=story

ちなみにオラもこちらに一泊滞在させてもらいました。バーベキューしたりしてとっても居心地が良かったな～。

火を起こします

ジュージュー焼くぜ

夜がふけていきます

頼れるにいさんねーさんといった感じのJIANDYIN。これからもよろしくお願いします。
さてさて次はまたバンコクへと戻ります。