Report

旅は終わり現在は進みだす 2016年4月10日 (82)The 1961 Coworking and Art Space

いよいよ本日でリポートも終了。最後は世界遺産の街、シュムリアップのお話。

ではいってみよ!

プノンペンを早朝に旅立ち、バスに揺られて6時間。世界遺産といばアンコールワット、で有名なシュムリアップに到着。第一印象は、、、白人ばっか! そりゃ観光地ですものね。到着してすぐにホテルが用意してくれたトゥクトゥクにのって移動。バスの長旅で疲れたので到着した日はとりあえずゆっくりしてと。次の日は早朝からアンコールワットを観光です。そういえば、このリサーチ旅行で観光という観光を一度もしていなかったことに今気づく。良いのか悪いのか。まあいいか。
でねアンコールワット、案の定、圧倒されました。すげーよ遺跡。すげーよ昔の人。

夜明けのアンコールワット

トムおじさん

象のテラス。三頭の象。やばいね。

そしてアンコールワットの興奮冷めやらぬ、帰国二日前。フィリピンでお世話になった98Bのマリカから紹介されていたアートスペースを訪問します。中心地にあるホテルからトゥクトゥクにのって15分ほど。到着しました、ここは『The 1961 Coworking and Art Space』。

こちらが入り口

お話を聞かせてくれたのはファウンダーのLoven Ramosさん。『The 1961 Coworking and Art Space』がオープンしたのは2014年。Loven Ramosさんは前身のスペースであるギャラリーをシュムリアップの中心地に2006年にオープンしていましたが地価の高騰もあり、2010年に現在の場所に移動してきました。この建物、1961年に建てられた歴史あるものだそうで、それがスペースの名前の由来。移動後この建物でホテルをオープンしましたが、ワーキングスペースを探している地元のクリエイターたちと多く知り合うようになり、2014年からコワーキングスペースへとその形を変えました。コ ワーキングスペースの他に、ギャラリー、ショップ、撮影室、カフェ、ライブラリー、そしてダンススタジオなんかも併設されています。
ファウンダーのLoven Ramosさん。フィリピン出身。だからマリカと友達なのです。

こちらはギャラリー

こちらはスタジオスペース

こちらアート商品を扱うショップ

二階も多目的で利用可能なオープンスペース。奥の黒い部屋は撮影室です。

ワーキングスペースの利用者は、建築家、デザイナー、webデザイナー、アニメータなど様々。使用する時間や期間に応じて料金を支払うシステムです。ギャラリーでは7割が地元、3割が海外のアーティストを紹介しているそう。

スペース利用の値段表です

こちらライブラリー

こちらがワーキングスペース

Loven Ramosさんはグラフィックデザイナーとしても活動していて、このスペースがあることで外の仕事も入ってくるそう。そこで作ったお金をスペースの運営資 金にしているとのこと。アートエディケーションのクラスをいつかカンボジアでやりたいんだと未来の夢を話してくれました。

訪れた夜は、ちょうど展示のオープニングレセプション

DJもでて賑わっていました。

世界遺産の街の協働アートスペース
The 1961 Coworking and Art Space
http://the1961.com/
https://www.facebook.com/The1961/?fref=ts

さてさて、これにてOngoing小川の東南アジアリサーチ旅行記は終了します。
あらためて数えてみたところ、全9カ国、83箇所をまわっていました。いやー、半端ないね。
いつかバイリンガルで出版したいところです。訪れる先々で英語にはいつするのだと質問されまくりだったことは言うまでもありません。
この3ヶ月、訪れたすべてのスペース、出会ったすべてのアーティストやキュレータ、そして力を貸してくれたすべての皆様、本当にありがとうございました。
また、このような機会を作っていただいた国際交流基金アジアセンターに心より感謝します。ありがとうございました。
この旅で得た経験や知識をこれからの日本とアジアの協働にむけて少しでも還元していけたらいいと思っています。
人の繋がりって使い古された言葉だけど、本当に素晴らしい。
それを知ることのできた長いようであっという間の3ヶ月の旅行でした。

だから最後に
アジアの皆さんまたなにかをやりましょう
新しい動きを一緒に。

小川希

東京のアートスペース
Art Center Ongoingにて

『Ongoing小川の東南アジアリサーチ旅行記』
リサーチの期間:2016年1月12日~4月12日
リサーチした国:フィリピン、インドネシア、タイ、ラオス、ミャンマー、シンガポール、マレーシア、ベトナム、カンボジア
リサーチで訪れたアートスペース:83カ国

アンコールワットをバックに

  • The 1961 Coworking and Art Space

    Upper West River Side, Siem Reap
    設立年: 2014
    アクティビティ: ギャラリー、カフェ、ショップ、ワーキングスペース
    世界遺産の街の協働アートスペース