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肉汁とマジェスティック 2016年2月23日 (44)Angkrit Gallery、(45)Art Bridge Chain Rai

今日はべつの街に移動して、タイ編、サクサクいくよん!

ではいってみよ!

チェンマイを早朝に旅たち、東南アジア名物の死を覚悟するカーチェイスバスに揺られてやってきましたチェンライ。メコンデルタとか、やばいアートスポットとか、いろいろ見たけどそれはとりあえず置いておいて、はい着きました。

ここはチェンライ唯一のオルタナティブアートスペース『Angkrit Gallery』。

お話を聞かせてくれたのはファウンダーでアーティストのAngkrit Ajchariyasophonさん。ご自身のお名前をスペース名に使われているんですね。

『Angkrit Gallery』はギャラリー、ライブラリー、レジデンス、レストラン、カフェが併設した2008年オープンのアートスペース。Angkritさんはチェンマイで美術を学び、卒業後実家のあるチェンライに戻ったところ、地元の作家たちが集まったり、作品を発表する場がないことを知り、自身で 『Angkrit Gallery』をはじめたのだそう。

ここでは若い作家、なかでもまだ一度も個展をやってことのない作家に対して展示の機会を提供していて、年間約10本の展示を開催。もともと倉庫であったビ ルをアート空間として使用し、ご自身もこの建物で生活と制作を行っています。音楽ライブやパフォーマンス、映像のスクリーニングなんかも行ったりもするよ うで、まさにアートセンターですね。

現在は新しいギャラリーとライブラリー空間を作るためにリノベーション中。

広いっす。いいスペースになるだろうな~

Angkritさんご自身のアトリエもあります。

1階にあるレストランは、Angkritさんのお父さんがはじめた、豚のモツたっぷりのスープ(オラ達は肉汁と呼んでいました)で有名なお店。決め手はテネシーのブランデーを入れてモツの臭みをとっているところにあるみたい(多分)。

これが噂の肉汁っす

肉汁にテネシー入れてるお父さんのバナーがかかっています

みんなでいただいてみましたが、めちゃくちゃうまい!テネシー効いてる(多分)。でもこの肉汁一本でこんな巨大なビルを建ててしまうなんて、お父さんすごいです。1階のレストランは2号店でして、Angkritさんが店長さん。もうしばらくしたら上階のリノベーションも終わり、巨大なアートスペースがチェ ンライに出現します。肉汁もうまいしアートも見れるし、なによりAngkritさんがニコニコしてとってもいい人!そして何を隠そうタイの若手では結構有名な作家でもあるのでした!

Angkritさんのドローイングと一緒に

アートにも決め手が必要(多分)
Angkrit Gallery

※Angkrit Galleryは2016年にクローズしました。
Angkritさんは新しいギャラリー『ARTIST+RUN GALLERY』をバンコクにオープン。
http://www.artistrun2016.com/
https://www.facebook.com/artistrungallery2016/?ref=bookmarks

さて、チェンライのアートスペースをもうひとつ。やって来たのは『Art Bridge Chain Rai』。

お話を聞かせてくれたのはギャラリーマネージャーのPotjawan Panjindaさん。チェンライにはアートを扱うミュージアムがなく、その状況をどうにかしたいと考えた複数のアーティスト達が中心となり、企業などから資金を募りはじめます。そして2012年に、もともと語学学校であった建物をリノベーションし『Art Bridge Chain Rai』がオープン。現在は、アーティストや出資者を含む、200人を超える会員メンバーがいます。スペースには大小二つのギャラリー、コンフェレンス ルーム、ショップ、レストランが併設。地元の学校との連携も強く、アーティストのレクチャーやトークなどには多くの学生が訪れます。

この日は会員メンバーの展覧会が開催。ずらりと並んだ作品群

こちらレストラン。料理もめちゃうまでした。

大きいギャラリーでは年に5、6回の企画展を行い、インターナショナルの作家、チェンライの作家、タイの若手作家、そして会員メンバーの展示などがおこわ なわれています。運営は作品やショップの販売、レストランの売り上げなどで行い、足りない分はボードメンバーのドネーションなどで賄っているそうです。 ギャラリーだけでなくレストランなどもすごく立派で、私設の美術館という感じのスペースでした。

こちらPotjawan Panjindaさん。優しいかたでした。

修学旅行ばりの記念撮影もちゃんとね。

12人いるというボードメンバーが気になります
Art Bridge Chiang Rai

News

チェンライの旅は他にも狂った場所が二つほど。キーワードは白と黒。黒の方が断然やばかったけど。
詳細はこちらに
https://www.facebook.com/ArtCenterOngoing/posts/1109440282433884

白い家

黒い家

大量の亀の骨

巨大なワニの剥製

ガバドンだろこれ

あと井出くんとメコンデルタで。見えるかな、像の上。

明日は再びチェンマイにもどりますよん。

  • Angkrit Gallery

    99 M2 Phahonyotin Rd. Nanglae, Muang Chiang Rai
    設立年: 2008
    アクティビティ: ギャラリー、ライブラリー、レストラン、レジデンス、トーク、ワークショップ、ライブ
    ビル一棟まるごとアートスペース。一階には名物料理を出すレストランも

  • Art Bridge Chain Rai

    Phahonyothin Rd, Tambon Ban Du, Amphoe Mueang Chiang Rai, Chang Wat Chiang Rai 57100
    設立年: 2012
    アクティビティ: ギャラリー、ライブラリー、ショップ、レストラン、トーク、ワークショップ、ライブ
    チェンライ所縁のアーティストたちが資金を募り立ち上げたアートセンター